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ご滞在のお客様へ

丸駒温泉旅館をご利用いただき誠にありがとうございます。
当館は初代佐々木初太郎が大正4年(1915年)に温泉を発見し、開業致しました。
道もなかったこの地は今でこそ便利になりましたが、自然災害と戦いながら今日に至っているのは、本日ご利用いただいておりますお客様をはじめとする皆様のお陰と感謝いたしております。
今も尚、山の中の一件宿としてお客様にご不便をおかけする点もございますが、次の点につきまして館内の施設についてご説明させていただきます。

温泉について

丸駒温泉は泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物泉・炭酸水素塩・硫酸塩泉となり源泉は天然露天風呂男女を入れて6本ございます。
天然露天風呂は湖とつながる水門から温泉のお湯が湖に流れ出た分、底からお湯が沸くという足元湧出泉です。
よって湖の水面の高さと常に比例しており、深いときでは160cm冬の浅いときには45cmと変化いたします。
「以前来たときは深かったのに」と、お叱りを受けるときがありますがこの様な理由からなのです。
私共も誤解されないようにしっかりとご案内するように努力しております。
深いときには十分お気をつけ下さい(特にお子様づれのお客様)。
また、温度も季節によって異なります。
まったく手を加えてないとは言え夏は42度以上ある時もありますし、真冬は35度くらいまで下がることもございます。
自然100%ということでご理解を頂ければ幸いです。

館内の電気について

当館は100%自家発電です。
こちらまでの道路沿いに電柱が立ってないことに気付いていただいた方はいらっしゃいましたでしょうか。
開業以来、当地には民間の電気は来ておらず、自家発電機を2台備え、24時間365日体制で管理をし、電気を送っております。
近年油の値が高騰し、非常に経費がふくらみ頭を悩ませております。
また、発電機の容量が限られているためエアコンの装備も付けることができないのも現状であり、ご不便をおかけしておりますが、何卒ご理解いただければ幸いです。
(※2023年12月特別室のみ冷房設備の整備を行いました)
廊下等で節電をしている時間がありますが、油の消費を削減しているだけではなく、国立公園内として環境を配慮しての行動でもありますのでご容赦願います。
現在重油を使用した発電機のシステムですが、当館では今後、太陽光・ガス・風力等、油に変わるエネルギーを考え、何とか自然環境に配慮できるよう模索しております。

館内の飲料水について

当館の飲料水は支笏湖からくみ上げております。
くみ上げた水を館内にあります浄水器により殺菌し、飲み水として許可を取るため塩素消毒はしておりますが、非常に美味しい水と喜ばれております。
もちろん氷や料理に使う水も同じです。
支笏湖の水を飲んでいるのは当館だけです。(対岸の支笏湖温泉街の水道水は紋別岳の沢水です)
ちなみに浄化槽も当館独自で建設し、浄化槽から真水になる状態にして湖に放流しております。
支笏湖の自然環境を壊さぬよう循環しております。

ハネアリやカメムシなどの
虫について

当地は山々に囲まれており季節により色々な虫が発生します。
もちろんその日の天候やその年の季節の状況などによっても変わりますが、特にハネアリは7月・8月の日中に気温が上昇すると突如として発生します。
夏の暑い時期ではありますがその瞬間は電気を消していただくか、窓を閉める等の対策をしていただいております。
カメムシにつきましては10月頃から11月に出始め、春先の4月頃まで発生します。
カメムシの習性や対策方法などは、この時期になりましたらご案内としてお部屋に入れておりますが、この件につきましてもあらゆる場所からどのように入ってくるのか、わからないような浸入の仕方で現れます。
この2点につきましてもご理解頂ければ幸いです。

インターネット環境
について

当館では全ての客室でWifiの利用ができます。
人里離れた湖畔の一軒宿ですがお部屋でのご利用も可能ですので
おくつろぎの際にはぜひご利用下さい。